ACT02 数学オブジェクト指向 [本質]
数学オブジェクト指向
数学オブジェクト指向は数学を4つに分類します
1つは 本質
2つは 物体(オブジェクト)
3つは アクション
4つは ルール
この4つに分類します
今回は1つめの[本質]について解説したいと思います
数学オブジェクト指向 [本質]
数学オブジェクト指向の本質とはいったいなんでしょうか?
数学の本質のついてでしょうか?
壮大なテーマですね
数学オブジェクト指向の本質は、数学を4つに分類した本質部分です
数学の本質とは?というより、数学の本質部分とは?のほうが近いかもしれません
数学オブジェクト指向 本質の分類
本質を分類してみます
ちょっと問題をだしてみましょう
問題
あるところにAさんとBさんがいます
この2人を数や式におきかえてください
あなたは何と答えますか?
たぶんあなたはこう考えるのはないでしょうか?
Aさんを 1 に
Bさんを 1 に
式ならば 1+1 と…
AさんとBさんは本当に1?
AさんとBさんはそれぞれ1人ですよね?
人数が1人なので、数におきかえると確かに 1 になるのではないでしょうか?
では次の場合 1 になるでしょうか?
問題
Aさんは今日は彼女のBさんとデートです
おしゃれなバーで彼女のBさんと待ち合わせをしています
そのおしゃれなバーはカップルじゃないと入れないバーです
Bさんから連絡があってちょっと遅れるとのことです
Aさんは先にバーに入って彼女のBさんを待っていようと思いました
しかしバーの店員さんに言われてしまいます
「ここのバーはカップルでしか入れません」と
では問題です
AさんとBさんを数や式におきかえてください
いろいろな考え方がりますが、ある人はこう考えるかもしれません
AさんはとBさんはカップルなので1組つまり 1
ならば片方のAさんは0、5組なので 0、5
もう片方のBさんも0、5組なので 0、5
式にすると 0、5+0、5
あれ?数と式がちがっちゃう??
AさんとBさんの数と式が違ってしまいました
これはどういうことなんでしょう??
Aさんは 1 なのか? 0、5 なのか?
Bさんは 1 なのか? 0、5 なのか?
みなさんはどう思いますか?
数学オブジェクト指向 本質と物体に分ける
数学オブジェクト指向では、この問題を本質と物体(オブジェクト)に分けることができます
では分類してみましょう
[本質]
本質はAさんとBさんです
[物体]
物体はAさんを数におきかえた 1 と 0、5
Bさんを数におきかえた 1 と 0、5
AさんとBさんを式におきかえた 1+1 と 0、5+0、5 です
このように分類できます
本質とはなにか?
数学オブジェクト指向では、数や式におきかえる前のものを本質といいます
Aさんが本質で、1人とみなした場合 1 と見なします
1のほうは数におきかえたので、こちらは物体(オブジェクト)となります
Aさん自体は数や式ではありません
Aさんを定量化したものが、物体(オブジェクト)となります
Aさんを物体化(オブジェクト化)
Aさんは一人でもあります
そして0、5組でもあります
これはAさんをどのように見るか、どのように定量化するかで決まります
Aさんという本質を物体化した結果、1とか0、5という数におきかえることができます
実は物体化は何でもできます
いくつかやってみましょう
Aさんを0に物体化
Aさんという本質を0に物体化することもできます
さすがにAさんは存在するのでは0は無理なんじゃ?と思うかもしれませんが簡単です
問題
Aさんは数学のテストを受けました
テストの結果は0点でした
Aさんのテストの点数を物体化してください
答え
Aさんのテストの点数は0点なので 0 になります
0だからといってAさんが0人という意味ではありません
しかし0点なので、0とみなす事できます
このように物体化することができます
Aさんを30に物体化
Aさんを30に物体化もできます
Aさんを一人と見なした場合 1 ですが、その30倍です
本当に可能でしょうか?
問題
Aさんは現在30歳です
Aさんの年齢を物体化してください
答え
Aさんは30歳なので 30 になります
Aさんは1人ともいえますが、30歳ともいえます
年齢を物体化すれば 1 ではなく 30 です
Aさんを65に物体化
Aさんを今度は65に物体化します
さすがに65は無理でしょうか?
問題
Aさんは現在30歳ですが、高校の時の偏差値は65でした
Aさんの高校の時の偏差値を物体化してください
答え
Aさんの高校の時の偏差値は65なので 65 になります
Aさんの人数が大量に増えて65人になったのではく
Aさんという本質を偏差値という視点で見て物体化したものが 65 です
Aさんを800万に物体化
今度はAさんを800万に物体化します
さすがに800万は不可能でしょうか…
問題
Aさんは30歳で高校のときの偏差値は65でした
現在は会社勤務をしていて、年収は800万円です
Aさんの年収を物体化してください
答え
Aさんの年収は800万なので 8000000(800万) になります
Aさんは1人であり、30歳であり、偏差値65であり、年収800万でもあります
Aさんを構成する要素の一つが 年収800万円 なのです
Aさんをどのように見るかによって、物体化のときの数は変わってきます






