展開について その9
正解は無限にある?
「整理し直す」の定義だと、正解は無限に存在するのでしょうか?
答えは無限?
「整理し直す」の定義だと、答えは無限にあることになります
前回のブログで使った式を解いてみましょう
次の式を展開せよ
$(x+6)(x-3)$
答え
$(x+6)(x-3)=2((x+6)(x-3))-(x+6)(x-3)$
$(x+6)(x-3)=3((x+6)(x-3))-2((x+6)(x-3))$
$(x+6)(x-3)=4((x+6)(x-3))-3((x+6)(x-3))$
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・
$(x+6)(x-3)=100((x+6)(x-3))-99((x+6)(x-3))$
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$(x+6)(x-3)=10000((x+6)(x-3))-9999((x+6)(x-3))$
このように「整理し直す」の定義だと答えは無限に存在します
代数Xでわかりやすく
$(x+6)(x-3)$を代数$X$にしてみます
「整理し直す」の定義だと答えはこうなります
$X=2X-X$
$X=3X-2X$
$X=4X-3X$
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$X=100X-99X$
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$X=10000X-9999X$
答えは無限にある
ほかにも
$(x+6)(x-3)=10((x+6)(x-3))-2((x+6)(x-3))-3((x+6)(x-3))-4((x+6)(x-3))$
$(x+6)(x-3)=2((x+6)(x-3))\div2$
など、答えはいくつでも存在します
私はずっと「整理し直す」と正解だと思っていたので、なんで特定の式のかたちが答えになるのかな〜
とずっと疑問に思っていました
まあ定義を勘違いしていたのですが…