展開について その24
整理し直すの謎2 恒等変形 その3
では今回から「整理し直す」と恒等変形を比較していきます
比較1 等式
「整理し直す」と恒等変形を等式という観点から比較します
「整理し直す」
「整理し直す」の場合、左辺の右辺の数値の合計は同じになります
つまり=で結ばれる形になり、等式が成り立ちます
$100=50+50$
恒等変形
恒等変形も等式になります
恒等変形の定義は「変数がどのような値であっても、等式として成立する式になるように変形すること」です
つまり等式として成立するのが定義ですから、恒等変形も等式になります
$2x=x+x$
結果
比較1に関しては、両方とも同じと言えます
比較2 両辺
「整理し直す」と恒等変形を両辺という観点から比較します
「整理し直す」
「整理し直す」の両辺はちがいます
なぜなら「整理し直す」の定義の1つは
左辺以外の式にすることだからです
左辺と右辺が同じ式ならば、「整理し直した」ことになりません
ですので「整理し直す」の両辺はちがいます
$100=50+50$ (両辺はちがう式)
恒等変形
恒等変形も両辺はちがいます
恒等変形の定義には書いていませんが、同じ式ですと変形したことになりません
ですので恒等変形も両辺はちがう式になります
$2x=x+x$ (両辺はちがう式)
結果
比較2に関しては、両方とも同じと言えます